報告:British Council 共催・実践英語研修「第1回 Introductory Business English~ビジネス英語-初心者向け~」 (2019年5月20日、東京)
開催データ
研修名 | Introductory Business English~ビジネス英語-初心者向け~ |
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日 時 | 2019年5月20日(月)9:50-17:30 |
場 所 | ブリティッシュ・カウンシル (東京・飯田橋) |
講 師 | ブリティッシュ・カウンシル英語講師 David Cruse(デイビッド クルーズ) |
参加者数 | 団体正会員13名/11大学 |
《参加者所属先…団体正会員大学…》 (地域別50音順)
<関東> 国際基督教大学、國學院大學、国士舘大学、女子美術大学
大正大学、中央大学、筑波大学、東京海洋大学、明治学院大学
<中部> 国際大学
<関西> 関西大学関西>中部>関東>
研修内容(コース構成) |
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1. Socialising: Meeting someone for the first time. |
2. Telephoning |
3. Email layout and enquiries |
4. Email and notices for students: procedures |
研修参加報告
報告者:関田 真弓(国士舘大学)
<午前の部>
Session 1: Meeting someone for the first time
初対面の人と会話を始め、続けて、終わらせる自然な方法を学んだ。よくつかう言い回しで、よく似ているが間違えやすいもの(Nice to meet you と Nice to meeting youなど)を確認、イントネーションや握手の強さ・タイミングも重要である。またしばしば用いられる手法として、Q-A-A-Aパターンがある。これは質問(Question)を受け、答えるとき(Answer)に質問の答えに少し情報を追加し(Add more information)、相手に質問を返し(Ask a question back)これを繰り返すというものである。実際に参加者同士パートナーを組んで一連の流れを実践練習した。
Session 2: Telephoning
通常の対面会話と違い、電話応対では相手の表情やボディランゲージから得る情報がない。相手の言葉が聞き取れなかったとき、声が遠い時、速すぎて聞き取れない時、また綴りがわからない時の役に立つフレーズを学んだ。その後パートナーと背中合わせに座り、お互いに視覚情報がない状況の中で、いくつかの情報を聞き取りメモするペアワークをした。さらに業務中に想定しうる状況として、担当者不在の旨を伝え、折り返しの要不要や伝言の預かり方の決まったフレーズを練習した。
<午後の部>
Session 3: Email layout and enquiries
大学国際業務でよく受ける照会事項に対する返信の書き方について。照会文章の中から送信者が求めている情報を読み取る練習をした。また直接的な表現と間接的な表現では後者の方がより礼儀正しい印象を与えること、照会に対する返答としてよく使われるフレーズ、文章構成を学んだ。例題の照会文書に対しての返信文面を作成し、グループで発表し合った。
Session 4: Email and Notices for Students
学生向けにわかりやすく指示を出す電子メールの書き方について。時候の挨拶のような不必要な文章は省き冗長な表現を避け、ひと目見て内容や目的、いつまでに何をすべきか等が読み取ることができるよう、短く直接的、かつ明確に書くことが重要である。また、一般的に人は電子メールを読むとき、画面の上方寄りと左側(アルファベットのF型)が目に入りやすいという実験結果を踏まえ、重要な内容やキーワードをその位置に配置して電子メールを作成するFrontingという手法を学んだ。実際に自分の業務にかかわる内容を想定して文面を作成し、グループで発表し合った。
研修を終えて
テキストは書き込み式で、基礎的な事に始まり段階を追って展開していくため理解が深まりやすい。各セクションの途中で何度もグループやパートナーとの実践練習の時間が設けられているため、学習したことをすぐに実践できる。理解していても実際にロールプレイするとスムーズに行かない難しさを身をもって感じるが、その場で矯正されるため着実に身に付く。会話、メールをふくめ、言語が何であれきちんとした対応が社会人としてコミュニケーションをとる際に必要であることを再認識した。伝わればいいという程度のコミュニケーション力に甘んじず、ビジネス英語の研鑚に努めようと思う。担当の先生には辛抱強く丁寧に対応してくださり感謝します。またこのような機会を作ってくださったJAFSAの皆様、British Councilの皆様、情報交換を含め交流してくださった参加者の皆様に御礼申し上げます。
以上